歯周病は、歯周組織が歯垢に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、引き起こされる炎症性疾患です

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。

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歯周病と同じ意味で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉もありますが、歯槽膿漏は字のごとく、「歯周組織から膿(うみ)が出る」症状のことなので、厳密にいえば歯槽膿漏歯周病の一症状のことなのですが、最近では「歯槽膿漏歯周病」として、歯槽膿漏という言葉はあまり使われなくなり、歯槽膿漏を含めて歯周病という言葉を使う事が多くなっています。

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歯肉炎

歯肉に炎症が起き、それに伴い痛みも出てきます。この段階では、歯槽骨には症状は出ていません。 磨き残しのプラークに唾液中のカルシウムが取り込まれ歯石ができます。

 

初期の歯周病

これがいわゆる歯周炎です。歯周ポケットは、4~5mmほどになり、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯肉の色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。

 

中期の歯周病

歯肉下の支持組織、歯槽骨の一部まで炎症が広がります。 それにより歯周ポケットでき、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯を支えている場所に炎症が起きるので、歯を指で押すとぐらぐらしたり、痛むようになります。

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末期の歯周病

歯を支えている歯槽骨がほとんどなくなり、歯肉の喪失、歯根の露出等がおきてきます。歯のぐらつきや、痛みは著しく、歯が抜けてしまう恐れがあります。

 

歯周病は進行が比較的遅く、気づいたときには手遅れになることも少なくありません。 また、歯周病は一度進行すると、治療を行っても元の健康な状態には戻りません。歯周病治療は予防が第一です。