歯周病とは歯の病気ではなく、歯の周りの歯周の組織の起こる病気(感染)の総称です

また最近では歯周病がさまざまな病気に関係していること分かってきています。糖尿病、心臓病などとも、非常に深い関係があることが分かっています。たとえば、最近の研究では、歯周病を患っている人は、 そうでない人の三倍の確率で心臓発作を起こすとも言われています。

 マイクロモーター

歯周病の治療は、歯に付いた汚れ(特に歯石:長期間付着していた汚れが固まってできた石)を取り除き、それ以上炎症が広がるのを防ぐと共に、歯周病菌によって傷んだ歯ぐきを正常な状態に戻すことが目的です。そして、そのため の手段(治療法)はいくつか有りますが、最も適切な方法を決定するために術前に歯ぐきの検査をします。

 https://shika.cookpad-blog.jp/

  1. 歯みがきと歯石除去

歯周病には、まず精密な検査を行い、現在の歯ぐきや歯槽骨の状態、歯周病を悪化させる要因の有無などを分析し治療計画立案を 行います。まずは原因除去が重要ですから、歯みがきの練習を行います。歯みがきをすることにより、歯ぐきの炎症が減少します。痛んで出血 しやすい歯ぐきも正しく歯みがきをすることにより、かなり引き締まってきます。歯ぐきの中の歯石が見えやすくなり、歯石除去が効果的に行えるようになります。歯石を取ると歯石の表面や内部の細菌が減り、さらに歯ぐきが引き締まってきます。この治療を定期的に全ての歯に行います。

 

歯周病の治療法

歯周病予防、治療で基本となるのが『プラークコントロール』です。プラークコントロールとは歯周病の原因である『歯垢プラーク)』の増殖を抑えることを目的とした予防、治療法です。正しい歯磨きの仕方や歯科医院でのケアで、プラークコントロールをする事が歯周病予防、治療の基本となります。

 オートクレーブ

スケーリング&ルートプレーニング

上記にもあるように、歯周病の原因であるプラークは、普段の歯みがきでも除去することはできますが、間違った歯磨きをしていたり、深くなった歯周ポケットに溜まったプラーク・歯石は、歯磨きで取り除くことが難しくなります。スケーリング&ルートプレーニングは、取り除きにくいプラーク・歯石を歯科医で除去してもらい、プラーク・歯石の付着しづらい歯に治療する方法です。取り除けていないプラーク・歯石を歯科医で除去することにより炎症が収まり、歯周ポケットの深さも浅くなるので歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。しかしプラークは食事をすれば歯や歯の周りに付着していきます。スケーリング&ルートプレーニングをした後でも毎日の歯磨きをしっかり行い、除去していきましょう。歯周病治療は歯科医にまかせっきりにするのではなく、ご自身でも積極的に治療に参加することがとても大切なのです。

歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです

歯周病とは、どんな病気

ほとんどの大人がかかっている歯周病

35歳~44歳の人ではおよそ85%、45歳~54歳では90%の人が、歯周病にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。(厚生労働省歯科疾患実態調査1999年より)

 歯科材料

歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです

歯を失う原因の第1位は虫歯ですが、歯周病もムシ歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。

 

歯周病は、歯を支える周りの組織に起こる病気です

歯の周りには、歯を支える組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけでなく全身的な要因・病気も原因となります。たとえば糖尿病の患者さんには、かなり重度の歯周病患者が多いのですが、糖尿病が悪化すると、歯周病も悪化するという関係が見られます。

 オートクレーブ

診査・診断(レントゲン撮影)

歯周病は1本の歯だけではなく、お口の中にある全ての歯を支えている歯周組織を破壊していく病気です。まずレントゲン撮影をし、歯槽骨(歯を支える顎の骨)が現在どの程度失われているか確認します。それから、歯周ポケットを測定し、歯周病の進行程度を全ての歯について調べていきます。

 

プラークコントロール

歯周病の原因となる歯垢プラーク)を除去していきます。歯垢を専用の薬で染め出し、どこに歯垢がついているのか細かくチェックしていきます。さらにその歯垢を専用の器具などを使って効率よく除去していきます。同時にハブラシの指導も行っていきます。

 http://hanokennkou.shiga-saku.net/

スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング

歯垢が取り除かれ、お口が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングを行います。

 

メインテナンス

歯周病の治療終了後、歯周炎の再発を予防するためには、定期的な検診とクリーニングが必須です。PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)各種専用器具を使用した、歯科衛生士による高度なお口のクリーニングで健康な口内環境を保ちましょう。

透明感のある白い歯の輝きを取り戻すことができます

インレー(詰め物)

インレーとは、虫歯を削り取った後の歯に埋める詰め物です。インレー(詰め物)には従来アマルガムや金属が使用されてきましたが、黒く目立ち、見た目にはよくありませんでした。セラミックを使用することにより、治療箇所が目立たず、非常に健康的に見えます。また、プラスチックで強度は劣りますが、保険内でも白い材料のインレーを製作することは可能です。

 スリーウェイシリンジ

クラウン(被せ物

クラウンとは、虫歯を削り取った後に歯の全体を覆う被せ物です。ブリッジとは、欠損歯を両側の歯を支えにして修復する治療方法です。虫歯の進行具合によっては被せ物やブリッジによる治療となります。セラミックを使用することで、金属や歯科用プラスチックでは得られない透明感のある白い歯の輝きを取り戻すことができますが、これは自費治療となります。

 http://zetadentaljp.blogspot.com/

CAD/CAM冠=ハイブリッドレジン

保険診療でも白い歯にすることが可能です。平成26年4月から、第一小臼歯、第二小臼歯(中央から数えて4、5番目の歯)に、先進技術を用いた「CAD/CAM冠=ハイブリッドレジン」での治療が、保険適応となりました。材質は、「ハイブリッドレジン」で、従来の保険適応の素材(歯科用レジン)よりも丈夫な素材です。ただし、欠点として、自費診療の治療よりも、割れる・取れるなどの可能性があります。

 

ハイブリッドセラミック

セラミックとプラスティックを混合した素材です。セラミックは割れやすい欠点がありますが、プラスティックを混ぜ合わせることで、美しさに耐久性を付加することができます。奥歯の詰め物に最適です。

 超音波スケーラー

メタルボンド

メタルボンドは、金属の表面をセラミックで覆った被せ物です。オールセラミックよりも耐久性に優れ、ブリッジの治療をする際の被せ物や歯周病でぐらつく歯を連結して固定する際に最適です。

 

ラミネートべニア

歯の表面を0.5~1mmほど薄く削り、1mmの厚さのセラミックの板を貼りつけます。前歯など人に見られることの多い部分に施す場合が多いです。歯を抜かずに治療ができるため、前歯の色が気になる方や、ホワイトニングの効果が思うように出ない方などにお勧めです。

歯肉が腫れている、血が出る、歯がグラグラする、しみる、お口が臭う…。

歯を失う理由の4割は歯周病によるものと言われています。個人差はありますが、40歳を過ぎると徐々に歯周病が進行し、自覚症状がないために歯がぐらぐらしているという理由で歯科医院に駆け込まれても、抜歯するしかないケースも多くあります。

歯科材料

歯周病とは、歯肉が退縮し、歯を支える骨が破壊され、抜歯にいたる病気です。40歳を過ぎてくると発生率がぐんと上がるのは年齢とともに免疫力が低下し、菌に対する抵抗力が落ちていくことまた、プラークを洗い流す唾液が更年期のストレスや女性ホルモンの減少の影響で少なくなるなどがあげられます。

 オートクレーブ

歯周病予防には、歯についているプラークをできるだけ少なくすること、そして毎日の歯磨きを正しい方法で行うことそして歯科医院で定期検診を受け虫歯がないかどうかだけではなく歯周ポケットに入り込んだプラークや歯石を取り除くことも大事なことです。

 

歯周病歯槽膿漏

歯肉の炎症から始まり、それが歯肉の中の歯槽骨(歯を支える骨)に広がります。
歯槽骨が炎症を起こすとだんだん骨が溶けて膿を出し、歯を支えることができなくなります。その結果、最後には歯が抜けてしまいます。

 

歯肉炎と歯槽膿漏の違い

歯肉が赤く腫れて出血が見られたり口臭があるなど、見た目では歯槽膿漏と区別しにくいのですがまだ顎の骨には異常がないものを歯肉炎といいます。
早い時期の治療と正しいブラッシングで必ず治ります。

 https://athenadental.pressbooks.com/

基本治療

この療法は、ほとんどの歯周病に対する基本的な治療法です。

ポケットの深さを測定し、スケーラーと呼ばれる器具などを使い、歯垢、歯石の除去を行います。(スケーリング&ルートプレーニング、ブラッシング)スケーリングは歯の表面や根の表面の歯垢歯石を取り除くことです。ルートプレーニングは根の表面がざらざらしたり、歯石で満たされていたり、毒素や微生物で汚染された表層をきれいにすることです。 このことにより、歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(2mm~3mm)維持されればメインテナンスに移行します。

 

内科治療

歯周内科治療は位相差顕微鏡で、お口の中に感染している細菌・真菌・原虫などを特定し、動画管理システムに記録しそれらの微生物に感受性の ある薬剤を選択し、微生物叢を非常に綺麗な状態に改善することで歯周病を内科的に治す治療方法です。治療前の非常に汚れた微生物叢が治療後は非常に短期間で綺麗に改善し、術前・術後の状態が一目瞭然に画像で示されるという利点があります。

クラウン(かぶせ物)とインレー(詰め物)について

歯の型を取って製作した歯形を、キレイにしたい歯を削り、全体を覆うように被せる治療法がクラウン(かぶせ物)です。この治療には神経の治療をせずに行なう方法と、神経を除去した部分に薬剤を詰めて、土台(コア)を立ててかぶせる方法があります。一般歯科治療では、金属・歯科用プラスチックが主に使用しますが、審美歯科では、オールセラミックなど見た目が美しく、歯の自然な色調が再現できる素材を使用し、より審美的に治療いたします。

 http://hanokennkou.shiga-saku.net/

インレー(詰め物)は虫歯などの部分を削り、詰め物を作ってはめ込む治療法です。一般歯科治療では、機能的な部分を重視し、見た目はあまり重視されませんが、審美歯科では、クラウン同様に、オールセラミックなどの見た目の美しい素材を使用し、より自然な歯へと近づける治療を行います。

 エアーモーター

ジルコニアは人工ダイヤモンドにも使用される素材で、従来のセラミックの強度よりはるかに硬く、強靭で科学的に安定した物性を持っています。しかし、あまりにも硬すぎるため加工が難しく、今まで歯科治療に使うことが困難でありました。工業界では一般的になってきたCAD/CAMという技術を駆使し、ジルコニアの塊(インゴッド)をコンピューターで切削をして製作します。

 

今までは加工精度に問題があり、治療に使えるレベルではありませんでした。しかし、CAD/CAMの技術が進化し、30ミクロン以下の適合も可能となり、熟練の歯科技工士が製作する修復物と遜色のないレベルまで到達しました。ジルコニアは現在の主流である金属に取って代わる可能性が高い材料です。歯科におけるジルコニアの応用がこれからの歯科治療を大きく変えていくでしょう。

 パルスオキシメーター

ジルコニアの特徴

1.身体に優しい

ジルコニアは審美的な白色を有しているだけでなく、生体親和性においても優れ、医科分野で人工股関節の球状骨頭部などに既に20年近く用いられています。 安全性が高いことから歯科材料として理想的な材料であるジルコニアは、「口の中に、金属を入れたくない」というニーズにもマッチした、金属に代わる材料と して脚光を浴びています。

2.丈夫という安心

従来のセラミックの硬さが60~80MPとするとジルコニアはその10倍以上の強度があります。ジルコニアもセラミックも時間の経過とともに強度は下降し約10年で半減します。しかし、ジルコニアはいくら半減しても製作直後の従来のセラミック(アルミナポーセレン)よりも5倍以上の強度を保ちます。ブリッジ(連結歯)は、従来のオールセラミックでは咬合圧に弱く問題がありましたが、ジルコニアの登場により、強度的に強いブリッジの製作が可能となりました。

3.自然な噛み心地

ジルコニアは歯科治療で一般的に使用される「金」の含有量が多い金属(プレシャスメタル)に比べ、重量が約3分の1と軽量です。ブリッジ(連結歯)をお口の中に入れたとしても違和感がなく、自然な噛む力を回復してくれます。そのうえ強度も備わっています。

歯周炎は進行すると,支えがなくなることで歯がグラグラしだす

歯周病は,生活習慣病の1つに分類され,成人の80%以上が患っているといわれている歯の周りの組織の炎症性疾患です。軽度から重度までその病態は様々で,歯茎の腫れ・出血のみにとどまっているものを歯肉炎,炎症が波及し,歯を支えている骨を溶かしているものを歯周炎といいます。歯周炎は進行すると,支えがなくなることで歯がグラグラしだし,最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病は歯を失う最大の要因です。

 オートクレーブ

歯周病専門検査

まずは患者様の現在の状況を専門的に検査します。

 

問診

ご家庭での歯みがきなど口腔ケアについてお聞きします。
歯周病生活習慣病でもあるため、飲酒も含めた食生活、喫煙状況などをお聞きします。

 超音波スケーラー

歯周検査

歯の周囲の歯肉の状態や歯周ポケットの深さなどを専用器具を用いて検査します。
位相差顕微鏡を用いた歯周病菌検査もおこないます。歯周病菌検査では細菌の状況をモニターを用いて一緒にご覧頂くことも可能です。

 

レントゲン検査

歯を支える歯槽骨の吸収状態や歯周組織の炎症状態を把握するためにレントゲン撮影をおこないます。歯周病は進行すると広範囲の歯におよぶためパノラマレントゲンを用います。

 http://zetadentaljp.blogspot.com/

歯周病の進行は非常に遅いため、普段の口腔内の変化ではなかなか気がつきません。気づかないうちに歯周病は進行し、多くの人が歯槽骨が吸収して歯が動くのを感じてから初めて症状を自覚します。さらに歯周病は口腔内だけではなく、全身にも影響を及ぼすことが最近分かってきました。歯周病菌そのものは強い病原性を持っているわけではありませんが、菌が歯周炎を起こした歯肉から血液に入りやすい状態になり、全身疾患の原因になる場合があるのです。

[進行度1] 歯ぐきがはれ、出血する
歯肉(歯ぐき)が赤く腫れ、歯を磨いたり食事をした際に出血することもあります。[進行度2] 口臭を感じるようになる
歯肉の炎症はさらに進み、赤みが増し腫れぼったくなります。歯周ポケット(歯肉と歯の間のすき間)が広くなり、出血したり膿が出てくる事があります。

 

[進行度3] 歯がぐらついてくる
歯肉の炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯肉になります。歯周ポケットでの炎症により歯根膜、歯槽骨が先端部から溶けてきます。

 

[進行度4] 硬いものが食べられなくなる

歯根を支えている歯槽骨がほとんど溶けてしまい、歯根が露出します。歯のぐらつきがひどくなり、硬いものは食べられなくなってきます。

歯周病の治療は段階によって治療法が異なります

歯周病は、大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあることがわかってきました。歯周病菌が肺や血液を通じて全身をめぐり、さまざまなトラブルを引き起こすことがあるのです。病気の原因を探していたら、なんとそれが歯周病だった……というケースも少なくありません。歯周病を甘く見ず、予防とともに早期治療に努めましょう。

 ハンドピース

動揺度検査

歯周病が進行すると顎の骨が歯を支えきれなくなり、歯がグラグラしてきます。歯1本1本をピンセットでつまみ、グラつきを調べることで歯周病の進行段階を確認します。

 オートクレーブ

ポケット検査

歯周ポケットに「プローブ」という器具を挿入し、出血の有無や歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行段階を調べます。

 http://zetadentaljp.blogspot.com/

レントゲン検査

肉眼で見えない骨の量を確認します。骨が薄く写っているほど骨の量が少なく、歯周病が進行しているということがわかります。

 

歯周病の原因

歯の表面に絶えることなく形成される細菌性の膜をプラーク歯垢)と呼びます。このプラーク歯垢)が歯周病の原因です。プラーク歯垢)は歯の表面ででき、プラークからの毒素が歯ぐきにしみ込んでいきます。こうして歯の磨き残し等で歯茎のまわりに残った大量のプラークが炎症を引き起こすのです。

 

プラークは本来歯と同じ色なので見つけるのが困難です。ネバネバですが軟らかく歯磨きで取り除くことができます。取り除かないと、石灰化して硬くなっていき、歯石がつくられます。歯石にはプラークが付きやすく、新しく軟らかいプラークがざらざらした歯石の上に急速に形成され、これが炎症を引き起こし進行していきます。

 

生活習慣の改善

歯周病生活習慣病ですので、日頃の生活習慣によって歯周病になりやすくなったり、歯周病を治療しても治りづらくなることがあり、いくら正しい歯磨きを行ったり歯医者で治療を行っても生活習慣を見直さない限り歯周病を予防し、完治することは難しいのです!

 

食生活の改善

歯周病に限らず何らかの病気にかかっている方は食生活を見直し、また健康な身体を維持するためにも食生活は非常に重要となります。