歯科先進国スウェーデンでは「予防歯科」が常識!

北欧の国スウェーデンが「予防歯科」の先進国であることは広く知られています。スウェーデンでは国家が積極的に「予防歯科」を推進しています。「予防歯科」という考えを国家的な歯科医療の方針とし、「予防歯科」のために歯科医院で診療を受けることを国民に義務付けたのです。結果として国民の「予防歯科」への理解が深まりました。その理解度の深さを表すデータがあります。

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日本とスウェーデンでは実際に「予防歯科」に取り組んでいる人の割合がこれほどまでに違っています。国家が推進した「予防歯科」がしっかりと国民に浸透していることがわかります。一方で日本では「予防歯科」に取り組んでいる人は5人に1人にとどまっています。この数字の違いは、ただの意識の違いにとどまらず、後の歯の健康に大きな違いを生むことになります。

 

むし歯の原因はバイオフィルム

歯と歯のすき間や、歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシでは落とすことの難しい汚れが残っています。このネバネバした汚れをバイオフィルムといいます。バイオフィルムには、バイ菌が住みつき放っておくと、むし歯や歯周病、口臭、全身のさまざまな病気の原因となります。バイオフィルムが形成されると、抗菌剤やフッ素化合物などの薬剤が歯の表面まで到達しない為、十分な効果が期待されなくなります。

 

プロによる徹底的なクリーニング 「PMTC

PMTCとは、専用の器具を用いて行うプロによる歯のクリーニングのことです。毎日のブラッシングで落としきれなかった汚れを完全に除去し、むし歯や歯周病を防ぎます。どんなに毎日丁寧に磨いていても、磨き残しはどうしても出てしまうものです。歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)には歯ブラシが届かないのです。PMTCをすることにより、自身では取り除けない汚れを除去し口腔内を清潔に保ちます。

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シーラントによるむし歯予防 

シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで埋めて、むし歯にならないようにするむし歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らないためしっかり歯磨きをしていてもむし歯になってしまうことがあります。その場合、シーラントで奥歯の溝を塞ぐことにより、奥歯の溝のむし歯を防ぐことが可能です。

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定期検診を受けましょう!

歯の健康のためには、日頃からフッ素入りハミガキを使って、丁寧に歯を磨くこと、そして、定期的に検診を受けることが大切です。治療などの必要がなくても、少なくとも1年に1~2回は受診するように習慣づけましょう。口の中をチェックしてもらったり、歯みがきでは落とせない歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。

 歯周病とは歯垢に棲みつく歯周病菌が毒素を出すことによって発症します

進行すると徐々に歯を支えている骨や歯ぐきが溶かされ、悪化すると支えを失った歯は抜け落ちてしまいます。ですので、歯周病治療・予防の基本は歯周病菌の温床である歯垢を、毎日のブラッシングや定期的なメンテナンスでしっかりと取り除くことです。また歯周病は生活習慣とも深く関わっており、ストレスが多いと進行しやすくなるといわれていますので、規則正しい生活・ストレスをためないように意識することなども大切です。

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軽度

歯周ポケットの深さは3mm程度です。
歯ぐきが炎症を起こしている状態で、ブラッシングの時に出血したり、冷たいものでしみたり、口臭が出たりします。

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中度

歯周ポケットの深さは、4~6mm程度です。
歯周組織の炎症が進み、歯を支える骨に影響が出始めます。歯ぐきの腫れや出血・、歯が浮くような感じがしたり、グラついたりするようになります。

 

重度

歯周ポケットの深さは、8mm程度と深くなります。

歯ぐきや歯槽骨が3分の2以上溶けてしまい、歯のグラつきがひどくなった状態です。歯の根が露出し、歯が長く伸びて見えたり、最悪の場合歯が抜け落ちたりします。

 

歯肉炎は、歯肉に炎症が起きている程度の初期段階です。歯磨きをしたときや、リンゴなどを食べたときに出血する状態は歯肉炎と思って良いでしょう。この段階で治療を開始して進行を食い止めれば、歯槽骨が溶けるところまではいきません。

 http://www.musublog.jp/blog/pinshi000/

歯周炎は歯肉炎が進行した状態で、進行が歯肉を超えて歯槽骨まで及んでいる状態です。この状態になってしまうと歯槽骨が溶ける段階となるので、歯ぐきから膿がでたりグラグラしてきたりしてしまいます。これがさらに進行すると、最後には歯が抜けてしまうのです。

 

自立して明るく元気に過ごせる生涯の期間を『健康寿命』といいます。日本人の平均寿命は世界一ですが、生活習慣病によって寝たきりなどになる期間が長く、健康寿命をのばすことが国民一人ひとりの課題となっています。 一方、歯の寿命はどうでしょうか?28本の永久歯のうち10本以上を失うと、食事や会話などに支障をきたすことが多くなります。そこで、自分の歯が18本以下になった時点をかりに歯の寿命とすると日本人の平均は60歳代後半。歯をなくしたために食生活などのたのしみを制限される期間が10年以上におよんでいるのです。中高年が歯を失う主な原因は歯周病などの生活習慣病のリスクを高めることも知られてきました。歯の寿命が短い人は健康寿命も短い、といえそうです。
歯周病を防ぎ、健康寿命をのばすため、毎日の歯みがきの習慣を見直しましょう。

歯周病をひきおこしたり悪化させる原因にもなっています

歯周病歯槽膿漏とも、呼ばれている歯肉の病気で,成人のほとんどは歯周病にかかっているといっても過言ではありません。歯を失う原因はムシ歯よりも多いと言われ,知らないうちに歯ぐきの骨がなくなる病気です。

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磨き残しなどによる歯垢プラーク)の中には歯周病菌が増殖、歯を支える土台である歯周組織や骨を破壊し、歯を失ってしまうのです。おもな原因は歯垢プラーク)ですが、糖尿病などの全身の病気やタバコを吸うなどの生活習慣 が、歯周病をひきおこしたり悪化させる原因にもなっています。

 

歯周病の治療法

歯周病予防、治療で基本となるのが『プラークコントロール』です。プラークコントロールとは歯周病の原因である『歯垢プラーク)』の増殖を抑えることを目的とした予防、治療法です。正しい歯磨きの仕方や歯科医院でのケアで、プラークコントロールをする事が歯周病予防、治療の基本となります。

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歯周病は虫歯と違いほとんど痛みがなく、気づかないうちに進行します。ほっておくと症状はどんどん進行しやがて歯が抜けてしまいます。 自然に治るということはありませんが、早期の発見と正しい治療である程度の進行を止めることが可能なのです。

 

ブラッシング

毎日のブラッシングで歯垢をとり除くことが歯肉炎や歯周炎の治療の第一歩になります。正しいブラッシングでないと症状が改善するどころかかえって知覚過敏がでることがあります。正しいブラッシング方法を身につけることが大切です。

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スケーリング&ルートプレーニング

上記にもあるように、歯周病の原因であるプラークは、普段の歯みがきでも除去することはできますが、間違った歯磨きをしていたり、深くなった歯周ポケットに溜まったプラーク・歯石は、歯磨きで取り除くことが難しくなります。スケーリング&ルートプレーニングは、取り除きにくいプラーク・歯石を歯科医で除去してもらい、プラーク・歯石の付着しづらい歯に治療する方法です。取り除けていないプラーク・歯石を歯科医で除去することにより炎症が収まり、歯周ポケットの深さも浅くなるので歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。

 

しかしプラークは食事をすれば歯や歯の周りに付着していきます。スケーリング&ルートプレーニングをした後でも毎日の歯磨きをしっかり行い、除去していきましょう。歯周病治療は歯科医にまかせっきりにするのではなく、ご自身でも積極的に治療に参加することがとても大切なのです。

歯周病は予防とメンテナンスが大事です

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性の疾患です。歯みがきがうまくできていないと、歯と歯茎の隙間に細菌が溜まってプラークとなります。これが炎症の引き金となるのです。このことから歯周病の主な原因はプラークといえます。したがって、正しいブラッシングによってこのプラークをなるべく形成させないことが重要です。

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当院では歯科衛生士の有資格者が、正しい歯みがきの仕方や生活習慣のアドバイスを行っています。また、健康な歯・歯肉の保持のための専門的なクリーニングも大切です。

歯周病の恐ろしい点は、初期には痛みをあまり感じないため症状がどんどん進んでしまうこと、そして再発の可能性が高いということです。歯周病の発生・進行・再発を防ぐためにも、定期的な検診やメンテナンスに来ていただくのが理想的であるといえます。

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歯肉炎
歯と歯肉の間や歯と歯の間にプラークが溜まることによって、歯肉が炎症を起こして赤く腫れあがります。また、歯を磨くと出血がみられます。歯周ポケット(歯の歯茎の溝)は炎症により緩くなり、引き締まりがなくなります。

この段階では、歯を支えている骨への細菌の侵入はありません。プラークコントロールで歯肉が引き締まり、元に戻ります。

 

歯周病初期
細菌は緩くなったポケットから進入し、歯の汚れ(プラーク)に入り込みます。そして、時間をかけて固まり、歯石になります。歯石は細菌の住処になると同時に、炎症を起こす有害なものです。

この段階になりますと、ご自身のブラッシングだけでは元に戻りません。専門の器具を使って歯科医院でしっかりと取り除く必要があります。

 

歯周病中期
歯周ポケット内の奥まで炎症が広がると、歯を支えている歯槽骨や歯根の周りの歯根膜に炎症が起き、口臭も強くなります。歯肉が剥がれて歯周ポケットが深くなると、歯根膜炎を起こし、噛んだときに違和感や痛みを伴うこともあります。骨に炎症が起きると、骨が徐々に溶かされていき、歯を支える骨が少なくなったり、炎症が強いときは歯が揺れることもあります。

この段階では、スケーリングで治っても、歯肉が下がり、歯根が表に現れている状態です。それでも完治できない場合は、歯周外科手術が必要になることもあります。

 

歯周病後期
歯の揺れがさらに大きくなると炎症が強くなり、骨を溶かします。また、歯根膜の炎症も強くなり痛みが伴います。特に炎症が強いときは膿が出ることもあります。

この段階では、治療が難しく、残念ながら抜歯となる可能性もあります。

歯周病は治療しても元には戻らない

歯ぐきの病気である歯周病は、歯肉が炎症を起こして腫れる歯肉炎と、歯肉の下の歯を支える組織まで破壊されている歯周病との二つに分かれます。歯を支える主な組織は、歯を取り囲む骨(歯槽骨)と、その骨と歯をハンモックのようにつなぐ線維組織から成り立っていますが、歯肉の炎症とちがって、この歯を支える組織は、いったん炎症を起こして破壊されると、元通りの形には戻りません。

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歯肉だけの炎症なら、その部分をいつもより時間をかけてていねいに、血がにじんでくる部分を注意して磨いていれば、一週間程度で血は出なくなり、歯肉の炎症も治まってきます。これで歯周病が治ったかどうかはわかりませんが、しかし初期の歯肉炎であれば、これで治ります。歯肉炎は治って元通りなりますが、歯周病は進行を止めることができるだけで、すっかり元通りに治ることはなく定期的な歯科医院でのメンテナンスが必要です。

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歯周基本治療は症状の程度に関係なく治療開始時に実施する基本的な治療です。
歯肉炎や軽度の歯周炎の場合は炎症を抑えたり進行を止める治療として、症状の進行した重度の歯周病の場合は症状の緩和や応急処置を目的としておこないます。

 

TBI(歯磨きの説明)

歯科医院で口腔内をどんなに衛生的にしても、ご自宅でのケアが疎かでは歯周治療の効果は望めません。TBIでは実際に患者様に歯磨きをしていただき、磨き残しなどを調べます。その後、適切な歯磨き方法や歯磨きの欠点を説明します。

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スケーリング(歯石除去)

歯石はプラーク歯垢)が石灰化したものです。歯に強固に付着しているため、歯磨きでは落とすことができません。スケーリングは専用の器具や機器を用いて歯石をきれいに除去する治療です。歯周病の治療としてだけではなく、健康な状態を維持するためにも定期検診時におこなうことが大切です。

 

ルートプレーニング(歯根面クリーニング)

スケーリングの後、歯根表面に付着した歯周病菌に侵されたセメント質や象牙質を除去しきれいにする治療です。同時に、バイオフィルムの再付着を防ぐために歯根面を滑らか(滑沢)な状態にします。

あなたの「歯」のむし歯・歯周病危険度をチェック

歯周病とは虫歯のように歯そのものに起こる病気ではなく、その周りで支える歯ぐきや骨に起こる病気で、歯を失ってしまう1番の原因とされています。歯の周りに付く汚れである歯垢(プラーク)の中にいる細菌が、歯と歯ぐきの境い目(歯周ポケット)から侵入し、毒素を出して歯ぐきに炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまいます。
口腔内カメラ
虫歯とは異なり、初期~中期の段階ではほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行し、歯ぐきの腫れや出血、歯の動揺などを起こした後、ついには自然に抜け落ちてしまうくらい重症になることもあります。

 

1度進行してしまった場合は治療により進行を止めることはできますが、高血圧症や糖尿病のように元の状態に戻すことはできないので、専門的な検査による早期発見・早期治療が重要になりますし、その後の適切なセルフケアや定期的な検診を受けていくことによって進行の予防をしていくことがとても大切になります。

 

あなたの「歯」のむし歯・歯周病危険度をチェック

8020運動」ってご存知ですか?そう、80歳になったとき、自分の歯を20本以上残そう!という運動です。

 

でも、ある調査によると、約75%の人が、80歳になったときに自分の歯を20本残せるかと言われれば、自信がないとか。歯を失う原因は、むし歯だけではありません。しっかり歯磨きをしていた人でも、50歳くらいから急にごそっと歯が抜けてしまう、歯周病という恐い病気にかかることがあります。そこで、「歯」の危険度をチェック!

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歯周病の検査

検査器具やレントゲンで、歯周病の進行度合いを調べます。

 

治療計画の説明

歯周病がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。

 

歯石やプラーク歯垢)を取り除く

歯周病の原因となる歯石やプラーク歯垢)を、専門の器具を使って取り除きます。

 

歯磨き方法のレクチャー

効率の良い歯磨きの方法をお教えします。

歯周病は、歯周組織が歯垢に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、引き起こされる炎症性疾患です

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。

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歯周病と同じ意味で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉もありますが、歯槽膿漏は字のごとく、「歯周組織から膿(うみ)が出る」症状のことなので、厳密にいえば歯槽膿漏歯周病の一症状のことなのですが、最近では「歯槽膿漏歯周病」として、歯槽膿漏という言葉はあまり使われなくなり、歯槽膿漏を含めて歯周病という言葉を使う事が多くなっています。

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歯肉炎

歯肉に炎症が起き、それに伴い痛みも出てきます。この段階では、歯槽骨には症状は出ていません。 磨き残しのプラークに唾液中のカルシウムが取り込まれ歯石ができます。

 

初期の歯周病

これがいわゆる歯周炎です。歯周ポケットは、4~5mmほどになり、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯肉の色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。

 

中期の歯周病

歯肉下の支持組織、歯槽骨の一部まで炎症が広がります。 それにより歯周ポケットでき、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯を支えている場所に炎症が起きるので、歯を指で押すとぐらぐらしたり、痛むようになります。

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末期の歯周病

歯を支えている歯槽骨がほとんどなくなり、歯肉の喪失、歯根の露出等がおきてきます。歯のぐらつきや、痛みは著しく、歯が抜けてしまう恐れがあります。

 

歯周病は進行が比較的遅く、気づいたときには手遅れになることも少なくありません。 また、歯周病は一度進行すると、治療を行っても元の健康な状態には戻りません。歯周病治療は予防が第一です。