歯周病は歯だけではなく、体のさまざまに悪影響を与えるのです

健康な歯と歯周病の歯対比 失う歯が多い65歳から70歳の間で、歯は平均10本以上も抜けてしまうことがわかっていますが、その殆どが歯周病によるものです。歯周病は、治療せずに放置していると歯を支える組織や骨がなくなってしまい、やがて歯が抜け落ちる病気です。また糖尿病を抱えていると、歯周病が、そして糖尿病までもが悪化してしまいます。妊娠中には低体重児の出産や早産を招いてしまう危険性もあります。歯周病は歯だけではなく、体のさまざまに悪影響を与えるのです。光照射器

 

歯周病の治療をはじめる前に、歯周病がどの程度進行しているかを調べる検査を実施します。患者様一人ひとりにとって最適な治療をご提供するには、詳細な検査を行って治療に役立つ情報を集めることが不可欠です。ハンドピース

 

歯の動揺度検査

歯周病の進行とともに歯を支えている顎の骨が溶け、歯のぐらつきが大きくなります。歯をピンセットでつまんで動かし、ぐらつく程度から進行度を確認します。

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レントゲン検査

レントゲン検査で歯を支えている顎の骨の状態を調べます。パノラマX線とデンタル10枚法にて、歯周病によって骨が溶けた範囲や程度を把握して進行度を確認します。

 

ポケット検査

歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さをプローブという器具を使って測る検査で、「プロービング検査」ともいいます。歯周ポケットが深くなるほど歯周病の程度が進んでいると考えられます。

 

治療の流れ

はじめに歯周ポケットの深さの測定、レントゲン検査、記録写真撮影等を行います。位相差顕微鏡を用いて、歯周病菌の検査を行う場合もあります。治療にあたっては、ブラッシングや生活習慣病の改善など、患者さんの協力が欠かせませんが、患者さんの大切な歯を守るために歯科医師・歯科衛生士共同で治療にあたります。また、位相差顕微鏡で特定の歯周病関連菌が特定された場合には、それらの除菌を目的に歯周内科治療を行うこともあります。