歯周病とは歯垢に棲みつく歯周病菌が毒素を出すことによって発症します

進行すると徐々に歯を支えている骨や歯ぐきが溶かされ、悪化すると支えを失った歯は抜け落ちてしまいます。ですので、歯周病治療・予防の基本は歯周病菌の温床である歯垢を、毎日のブラッシングや定期的なメンテナンスでしっかりと取り除くことです。また歯周病は生活習慣とも深く関わっており、ストレスが多いと進行しやすくなるといわれていますので、規則正しい生活・ストレスをためないように意識することなども大切です。

 歯医者 器具

軽度

歯周ポケットの深さは3mm程度です。
歯ぐきが炎症を起こしている状態で、ブラッシングの時に出血したり、冷たいものでしみたり、口臭が出たりします。

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中度

歯周ポケットの深さは、4~6mm程度です。
歯周組織の炎症が進み、歯を支える骨に影響が出始めます。歯ぐきの腫れや出血・、歯が浮くような感じがしたり、グラついたりするようになります。

 

重度

歯周ポケットの深さは、8mm程度と深くなります。

歯ぐきや歯槽骨が3分の2以上溶けてしまい、歯のグラつきがひどくなった状態です。歯の根が露出し、歯が長く伸びて見えたり、最悪の場合歯が抜け落ちたりします。

 

歯肉炎は、歯肉に炎症が起きている程度の初期段階です。歯磨きをしたときや、リンゴなどを食べたときに出血する状態は歯肉炎と思って良いでしょう。この段階で治療を開始して進行を食い止めれば、歯槽骨が溶けるところまではいきません。

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歯周炎は歯肉炎が進行した状態で、進行が歯肉を超えて歯槽骨まで及んでいる状態です。この状態になってしまうと歯槽骨が溶ける段階となるので、歯ぐきから膿がでたりグラグラしてきたりしてしまいます。これがさらに進行すると、最後には歯が抜けてしまうのです。

 

自立して明るく元気に過ごせる生涯の期間を『健康寿命』といいます。日本人の平均寿命は世界一ですが、生活習慣病によって寝たきりなどになる期間が長く、健康寿命をのばすことが国民一人ひとりの課題となっています。 一方、歯の寿命はどうでしょうか?28本の永久歯のうち10本以上を失うと、食事や会話などに支障をきたすことが多くなります。そこで、自分の歯が18本以下になった時点をかりに歯の寿命とすると日本人の平均は60歳代後半。歯をなくしたために食生活などのたのしみを制限される期間が10年以上におよんでいるのです。中高年が歯を失う主な原因は歯周病などの生活習慣病のリスクを高めることも知られてきました。歯の寿命が短い人は健康寿命も短い、といえそうです。
歯周病を防ぎ、健康寿命をのばすため、毎日の歯みがきの習慣を見直しましょう。