虫歯や歯周病予防にも大切な歯並び
矯正治療は、不自然な位置にある歯や顎の骨を整えて、美しい歯並びと機能的な噛み合わせ、バランスのとれた口元をつくり出す歯科治療です。以下のような症状のある方を対象に矯正治療を行っております。
叢生(そうせい・顎のスペースが足りない等で歯並びが凸凹している)
上顎前突症(出っ歯)
下顎前突症(反対咬合、受け口)
空隙歯列(すきっ歯)
過蓋咬合(上下の前歯の噛み合わせが深い) など
http://www.musublog.jp/blog/pinshi000/
虫歯や歯周病予防にも大切な歯並び
矯正治療を行うことは、口元を美しくすることはもちろん
かみ合わせが良くなり、しっかり咬めるようになる。
歯磨きがしやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクが減る。
見た目が良くなることで自信が持て、気持ちが明るくなる。
お口の状態にこれまで以上に興味がわき、毎日のケアをしっかり行うようになる。
等のさまざまなメリットがあります。
矯正治療や費用については丁寧にご説明いたしますので、矯正をお考えの方、歯並びやかみ合わせでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
良い歯並びのメリット
良い歯並びのメリットは以下のようなものがあります。
清掃性が良いため虫歯や歯周病の予防につながり、歯の長期的な保存につながる
機能的な噛み合わせによって食べ物をよく噛み砕けるようになる
脳へ刺激が伝わるため脳の神経細胞の活性につながる
口元や横顔を美しく改善できる
笑顔に自信が持てるようになり、コンプレックスが解消される
上記のように良い歯並びは様々なプラスをもたらしてくれます。
悪い歯並びのデメリット
悪い歯並びには次のようなデメリットがあります。
食事の際にうまく噛めない
食べ物が歯の間に挟まる
滑舌が悪く、発音しづらい
歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病になりやすい
などです。
また自然と口が開いてしまうことから、口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥し、細菌が繁殖することで歯肉炎や口臭の原因になることもあります。
虫歯はプラーク中の細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌など)の感染によって起こります
最近は飲食した食べ物から栄養を取り、酸を作ります。この酸によって歯が溶かされてしまった状態が脱灰といい、それが進行した状態が虫歯です。ただし脱灰をしてもその後40分位で、唾液の働きにより溶かされたミネラルが歯に再吸収され、元の状態になります。これを再石灰化といいます。食事を取る度に口腔内では脱灰・再石灰化を繰り返しています。しかし食事の間におやつ、夜食など頻繁に飲食すると口腔内は酸性状態が非常に長くなり、脱灰の連続となり虫歯となります。また夜寝る前に飲食すると唾液中に唾液の分泌量が著しく低下するため、酸にさらされる状態となり、これも虫歯となります。
オートクレープ
あるいは唾液の量や質が劣っていても虫歯になります。
虫歯菌が口腔内に多い人も虫歯になりやすいのです。
ご自分の虫歯の原因を理解し、口腔内、生活環境を整えることにより、虫歯の予防は可能です。
C1:歯の表面の虫歯
初期の、歯の一番表面にできた虫歯です。症状がなく、自分では気づきにくいのですが、早期発見により早めに処置をすることで簡単な治療で終わることができます。また、しっかりと歯みがきをしたり、フッ素を歯に塗ったりすることで虫歯の進行を止めることができます。
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C2:歯の内面の虫歯
虫歯が歯の表面を溶かし切ってしまい、中の方にまで進んでしまったものです。歯の中には細い管があり神経と通じているため、冷たいものや甘いものがしみたりします。悪化する前に早めの処置が必要です。
C3:歯の神経まで達した虫歯
虫歯がさらに深くまで進み、神経にまで達したものです。自然とズキンズキンとした痛みが出たり、冷たいものだけでなく熱いものにもしみたりと深刻な事態となってきます。急いで処置をする必要があります。
C4:歯の根元だけが残っている虫歯
歯の根っこだけが残っている状態で重症です。神経が死んでしまい、痛みがなくなりますが膿がたまることもあります。歯を抜かなくてはならないことも多いです。
虫歯の治療
虫歯の重症度により治療の内容が違います。
C1
歯みがき指導とフッ素塗布を行う。虫歯を除去し、樹脂による補填を行うこともある
C2
樹脂や金属等、インレー(削った部分の詰め物)・アンレー(歯冠の大部分を補填)等の人工物で補填する。
C3
虫歯と神経を除去した後、根っこの治療を行い、歯冠を金属または樹脂等により補填する。
C4
残せるならば根っこの治療後、歯冠を補填。抜歯が必要な際は抜歯後、入れ歯・ブリッジ・インプラント等の人工物で補填する。
審美歯科治療では、削った部分を補うために強くて美しいセラミック製の詰め物や被せ物を使用します
以前治療した銀歯をセラミックの白い歯に替えることで、お口の中がキレイに白く整います。審美歯科治療にはゴールドやジルコニア、セラミックなどさまざまな素材が使われますが、当院ではセラミックによる治療をおすすめしています。天然の歯のような再現性があり、耐久性にもすぐれています。審美歯科治療によって、気になるすきっ歯や、ちょっとした歯並びの乱れを矯正することも可能です。
ハイブリッドセラミック
歯科用プラスチック(レジン)にセラミックを混ぜ合わせた審美素材です。レジンを含んでいる分、オールセラミックよりは変色しやすく、透明度や明るさが劣ります。オールセラミックよりやわらかいため、咬み合わせる歯を傷めにくいメリットがあります。
金属をいっさい使わず、セラミックのみでつくられている審美素材です。金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。光の反射がよく、天然の歯に合わせて、自然な色調を再現することが可能です。
メタルボンド
金属のフレームの表面にセラミックを焼きつけた被せ物です。表面は白いセラミックなので、天然の歯と変わらない自然な見た目を実現できます。内側に金属を使っているので強度の点でもすぐれた素材です。なお、金属の種類によって金属アレルギーを起こすリスクがあります。
人工ダイヤとして知られるキュービックジルコニアと同じ成分をもち、自然で美しい色合いに仕上げることが可能な素材です。金属並みの強度があるので、強く咬み合う奥歯にも使用できます。変色など経年による劣化の心配もありません。
ホワイトニングとは
ホワイトニングは、歯の表面の色素を落とすだけでなく、歯の中にある色素を分解し、歯自体の明るさを上げて白くしていく方法です。歯の表面を削ったりしないので、健康な歯にダメージを与えることはありません。
ホワイトニングでは、歯の表面の汚れを徹底的にクリーニングしてから、歯面にホワイトニング剤を塗布します。そのあと特殊な光を歯に照射することで、歯の中の色素を分解して白くしていきます。白い歯は好感度が高く、男女を問わず人気です。最近では、接客業や講師業、営業職など人と接する機会が多い方、結婚式など大きなイベントを控えている方、就活されている方など、ホワイトニング治療を検討される方が増えています。
虫歯のメカニズムおよび予防
段階1:ミュータンス菌などの虫歯菌が糖分をエサとして歯垢(プラーク)内で増殖していきます。
段階2:プラークの内部で、虫歯菌が酸を作りだします。
段階3:虫歯菌が作りだした酸が、歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。
C1歯の表面のエナメル質が溶け始めた段階の虫歯です。痛みがなく、ついつい放っておきがちです。虫歯の部分だけを削除して、合成樹脂(レジン)を充填します。
C2虫歯がエナメル質の内側の象牙質に達したものです。象牙質はエナメル質により軟らかい組織なので、むし歯の進みかたが速くなります。C1 と同様に合成樹脂(レジン)を充填するか、範囲が大きい場合は削ったあとに歯型を取り、金属やセラミックの詰め物(インレー)を作り、欠損部を修復します。
C3虫歯が象牙質の内側の歯髄に達したものです。この段階では、歯髄に細菌が進入し激しい痛みを伴うことがあります。歯髄の炎症が重度な場合は、歯髄組織を除去したあとで、根管内を消毒し、シーリング材を用いて充填します。また、歯髄が死んでしまった歯はもろくなりますので、クラウンなどの被せ物をします。症例によっては、特殊な抗生物質を用いて歯髄を保存する処置を行う場合もあります。
C4歯冠が溶けて無くなり、根の部分だけが残っている状態です。C3の場合と同様に治療し被せ物をするか、やむを得ない場合は残った歯根部を抜歯します。抜歯した部分は傷が治った後に、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントなどの方法で補うことになります。
虫歯の予防
虫歯はなってから、痛くなってから治療すればいいと考えている人は少なくないと思います。確かに虫歯を治療することで歯の機能を取り戻すことは可能ですが、治療を受けた歯は確実にダメージを受けるということを忘れてはいけません。そしてダメージが蓄積された歯は長持ちしないということも知っておきましょう。
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「虫歯はなってから治療」というのはもう古い考えです。今は、虫歯はなる前に未然に防ぐ時代。何度も治療を重ねて、ダメージを受けた歯をなんとか維持させていくよりも、予防に力を入れて健康な歯を保っていくほうが、一生自分の歯を残せる可能性が高まるのです。
そのためには、虫歯の兆候を感じたらすぐに歯科医院に行くこと、定期検診を受けることがとても大切です。普段から虫歯予防を意識し、できるだけ治療を受けなくて済むように口腔内ケアを継続していきましょう。
早い段階で歯周病を発見し、進行させないようにすることが大切です
歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう歯の周りの病気の総称です。生活習慣病のひとつで、特に30代後半から進行しやすくなります。初期では、ブラッシングのみで治りますが、進行が進み歯を支えている骨が溶けてしまうと、なかなかもとの状態には戻りません。ですので早い段階で歯周病を発見し、進行させないようにすることが大切です。
歯周ポケット内にプラークや歯石が付着した状態が続くと歯肉が炎症を起こします。歯肉は腫れ、赤くなり丸みを帯び、ブラッシングやフロスで出血します。歯周ポケットの深さは2~3mm程度。この段階では、結合組織付着の喪失はみられません。その為に、ブラッシングやスケーリング(歯科医院で行う歯石除去)などで健全歯肉に もどることが可能です。
歯肉炎から、さらに細菌感染が進んだ状態です。歯肉の炎症は歯肉炎時とほぼ同様。ブラッシングやフロスで出血します。細菌感染の進行により結合組織付着が喪失し、破壊された結合組織付着は、元には 戻りません。この時点で歯周病だという自覚は、ほぼありません。歯周ポケットの深さは3~4mm程度。
歯肉の炎症はさらに進み、赤みが増し腫れぼったくなります。歯周組織の破壊もさらに進行し、骨の破壊を伴い、歯周ポケットは深くなっていきます。ブラッシングやフロスでの出血が多くなり、深くなったポケットには歯石が溜まり悪化します。人によっては歯周病の進行を、自覚します。歯周ポケットの深さは4~5mm程度。
歯肉の炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯肉になります。それと同様に歯周組織の破壊も加速し、歯の支持している骨が少なくなります。歯肉は若干退縮しますが、歯周病重度でも進行に気づきにくい場合もあります。ブラッシング時には、出血だけでなく膿が出ることもあり、また、強い口臭などの症状も 認められます。歯周ポケットの深さは5mm以上。
http://shikachishiki.blogoo.ne.jp/
プラークとはデンタルプラークとも、歯垢とも呼ばれていますが細菌の塊のことです。しかも、プラーク1g中には1~3兆個の細菌が含まれています。このプラークが虫歯や歯周病の原因になります。プラークコントロールとは、このプラークを減らす方向へ、コントロールするという広い意味を持っています。したがって正確には(プラークコントロール=歯磨き)ではありません。歯磨きはあくまでプラークコントロールのための1項目です。歯を磨くこと以外にも次のようなことも含まれています。
日頃からチェックしておくことが大切です
「歯周病」はお口の中の細菌によって引き起こされ、歯を支える組織(歯周組織といいます)に起こる病気の総称です。歯周病、特に歯周炎の問題は、歯を支える骨が徐々になくなってしまうことです。しかし、病変がかなり進行した状態になるまでは自覚症状がないことが多いため、日頃からチェックしておくことが大切です。
歯周炎は非常に症状が出にくい病気で、患者様自身での判断が難しいものです。その中でも下記の症状が歯周炎のサインと言えるでしょう。
歯肉が赤みを帯びて腫れている
歯肉から出血がある
歯が浮いた感じや揺れる感じがある
口の中で唾液がネバネバする
口臭がするようになった
歯肉などから膿(うみ)がでる
硬いものを噛むと痛い
歯がグラグラする
一般的には歯肉炎になり放置すると、歯周炎になる確率が高いと言われています。
歯がしみやすい、汚れがたまる、歯が腫れるなどが歯肉炎のサインです。歯周炎にならないためには、歯肉炎のない状態でいつもいることが大切なのです。
歯周病になりやすい人の口腔内のリスク
口で呼吸する人…唾液の分泌が減り、歯肉が乾燥するため。
偏食…やわらかい物や甘い物を好んで摂取していると、プラークができやすいため。
はぎしりをする人…歯を支えている組織に非常に強い力がかかり、骨が吸収さるため。
歯並びのよくない人…歯ブラシが当てづらく、プラークがたまりやすいため。
かみ合わせのよくない人…ものを噛むとき特定の力が歯にかかり、骨が吸収されるため。
天然歯でない人…かぶせ物など、適合の悪い個所にプラークがたまりやすいため。
歯周病の治療で最も大切なことは、患者様自身が「自分の歯を残したい」と強く思い、治療に取り組むことです。歯周病の治療は、虫歯のように削って人工物を詰めるだけの治療とは違い、歯肉や骨という生体のダメージを回復するということです。治療は地味で効果もなかなか見えづらく、とても時間がかかります。しかしぬかるんだひ弱な地面の上に豪華な家を建てても、柱が傾き床はきしみ壁も剥げ落ちます。土台がしっかりしていないと、長く住むことはできず、安全に過ごすことはできないのです。患者様の歯の健康を取り戻し、長期に渡り維持するために力を注いでいきますので、一緒にがんばりましょう。
「削る診療」から「削らない診療」へ
今までの歯科治療とは、『歯が痛くなってから歯医者さんへ行き、悪くなっている痛いところを削って、金属を詰める、または被せる。』という考えで、多くの人が知っている歯科治療だったと思います。実際、歯医者もそういう治療が正しいと思って今まで診療をしてきました。残念ながら、今だに続けている歯医者もあります。しかし、時代は発展し、その考えはもう古いものになっています。
「削る診療」から「削らない診療」へ
様々な研究の成果から、虫歯も歯周病も実は”細菌の感染症”だということがわかってきました。この細菌感染は、正しい知識を身につけ、正しいメインテナンスを行っていけば、未然に防げることがわかっています。それに伴い、歯科治療も従来の治療から、大きく変化をしてきました。そう、「削る診療」から「削らない診療」へ。
「生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌がいない」ってご存知ですか? 虫歯菌は、赤ちゃんの周りにいる大人から感染してしまうことが多いのです。これからは、治療するために歯医者さんへ行くのではなく、”予防をするために歯医者さんに通う”ことが健康な歯を長く保つ秘訣です。
そして、痛い思いをしないですみ、一生自分の歯で食事をすることができます。しかも、従来の”入れ歯になるまで治療を繰り返す方法”に比べ、一生涯にかかる”時間は短く”、”治療費はグンと安く”抑えることも出来ます。
http://hanokennkou.shiga-saku.net/
フッ素塗布
フッ素の散布によって、歯を再生する再石灰化を進めます。フッ素による虫歯予防効果は世界中で認められており、年に何度か行うことで、効果が持続いたします。子どもから大人まで、定期的なフッ素の塗布をおすすめしています。
セルフケアのアドバイス
正しい歯磨きの仕方や虫歯や歯周病になりにくい生活習慣など、日頃ご自身で行うセルフケアのアドバイスをいたします。歯科医院で行うプロのケアとご自身で行うセルフケアで、お口の健康な状態をより長く保っていただけるようサポートいたします。
専用の器具で歯の表面に付着した汚れを取り除く歯のクリーニングをPMTCと言います。PMTCを行うと歯ぐきが引き締まり、歯周病予防や口臭予防にもつながります。