「歯医者は痛くなってから行くところ」という従来の通念とは異なります

「痛くないのに行くところ」「健康維持のために行くところ」、それが予防歯科です。虫歯、歯肉炎、歯周病など、お口のトラブルが発生してから治すのではありません。お口のトラブルの原因を作らないように予防処置し、良い口腔環境を維持するための助言・サポートを行います。
日本ではようやく注目されてきましたが、欧米諸国では予防を目的として歯医者さんへ通うことが生活習慣として浸透しています。

 

予防歯科先進国「スウェーデン」と日本の比較

表記の数字は80歳になったときに残っている歯の本数です。この数字の差は定期的に歯科クリニックに通うことで歯の予防をすることが常識となっている欧米人とそうでない日本人の差です。30年ほど前まで、スウェーデンの国民は、現在の日本と同じように虫歯や歯周病に悩まされ、多くの歯を失っていました。日本とスウェーデンとで上記の数値は同じでした。歯科治療器具

スウェーデンは国全体で大規模な予防歯科プログラを導入し、口腔環境を飛躍的に改善・向上させていきました。30年でこれだけ大きな効果が出ることを考えると、予防の大切さがわかります。 ご自分の歯の健康を保つためには、歯が悪くなる前に行動する必要があります。

予防歯科歯周病

歯周病とは、プラーク歯垢)の中の歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染症です。痛みなどの自覚症状がなく、別名はサイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)。進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。虫歯と並び、歯周病は歯がなくなる二大原因に数えられます。また近年の研究により、歯周病と全身疾患との関係性が明らかになってきました。予防歯科の大きな目的の一つは、この歯周病を防ぐことにあります。

 

PMTC

専門家(Professional )により機械を使用して(Mechanical )歯(Tooth)の表面からプラークを綺麗に剥がしとり(Cleaning)、フッ素等を効果的に使用し個人のリスクを考えて予防管理をして行く方法です。

 ハンドピース

フッ素塗布

フッ素には歯の再石灰化、細菌の活動の抑制、エナメル質の強化などの効果があり、フッ素を歯に塗ることにより、虫歯を予防することができます。特にはえかわったばかりの歯は、エナメル質が成熟されていないため、虫歯になりやすい環境になっています。フッ素の入った歯磨き粉、フッ素入り洗口剤を毎日のケアに取り入れていくと効果的です。 また、PMTCなどによって、プラークの無い状態の時に、フッ素を塗布することは、さらに効果的とされています。