歯周病には日本人成人の9割程度がかかっていると歯科疾患実態調査では報告されています
歯周病は全身に影響を与えます
歯周病菌に感染してしまい引き起こされる病気、歯周病。名前の通り、歯の周辺でおこる病だと考えられていましたが、歯周病菌はお口以外にも、身体全体にさまざまな悪影響を及ぼすということがわかってきました。血管内に歯周病菌が侵入すると、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるとされています。この他、誤嚥性(ごえんせい)肺炎や早産などの引き金となると言われています。
歯周ポケット検査
歯周病がどれだけ進行しているかをチェックする検査です。歯周ポケットと呼ばれる、歯と歯ぐきの間にある溝は、病状が進むにつれて深くなるため、「プローブ」と呼ばれる専用の器具を使い、歯周ポケットの深さを計測して進行の度合いを確認します。歯周病が疑われる患者様に必ず行う検査で、この結果をもとに最適な治療方法をご提案していきます。
歯の動揺度の検査
重度の歯周病は、顎の骨までも溶かしてしまいます。進行していくと、歯の土台となる骨が溶け始め、グラグラと歯がぐらつき始めます。この、ぐらつきの度合いを確認し、どのくらい歯周病が進んでいるのかを診るのが動揺度の検査です。ピンセットのような器具で歯をつまむようにして検査を行います。
レントゲン検査
目では確認しきれない、顎の骨の状態をレントゲンで撮影して確認していきます。同時に骨密度の検査も行い、異常がないか丁寧にチェックしていきます。
プロケア
“PMTC”とは“プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング”の略で、プロによる専門器具を用いた歯のクリーニングを指し、普段のケアでは除去しきれない歯の表面の着色や汚れを、徹底的に研磨・清掃する治療法です。
現在、予防歯科治療の中でも最も効果が高いと言われています。
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スケーリング&SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
“スケーリング”とは、超音波スケーラーなどを使用して、歯肉や歯周ポケットに入り込んだ歯垢や歯石を取り除く治療法になり、痛みが少ないのが特徴です。歯垢や歯石を取り除いた後の歯根の表面はザラザラしているため、スケーリングのあとに“ルートプレーニング”を行い歯根の表面を滑らかにしておくことで、歯垢がつきやすくなるのを防ぎます。