スケーラーを用いて、歯肉縁上に付着したプラークや歯石などを除去します

自覚症状が少ないため、気づいた時には大幅に進行していた……ということも珍しくはありません。常に「大丈夫かな?」と気にかけていることが大切です。

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歯周病の進行度
歯肉のみに炎症を起こす歯肉炎を放置してしまうと、歯の支持組織に影響をおよぼす歯周病へと進行していきます。進行段階は大きく次の4つに分類されます。

 

歯肉炎

歯と歯肉の境目にプラークが付着すると、歯肉が炎症を起こします。磨くと出血しやすく、腫れて痛む場合もあります。

 

軽度歯周病

歯肉の炎症が進行すると赤く腫れ、磨くと出血します。歯の支持組織にも炎症が進んでしまい、歯周ポケットが形成されて骨が溶け始めます。

 

中等度歯周炎

さらに骨が溶け、歯がぐらついたり、徐々に硬いものが噛みにくくなってきます。歯周ポケットは深くなり、細菌がさらに深部へ進入していきます。

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重度歯周炎

歯の支えの多くを失って、骨が半分以上溶け、歯がぐらついて物が食べにくくなります。歯肉は赤く腫れて膿が出はじめ、口臭もひどくなります。最後に歯が抜けます。

 

歯周病の治療

原因となるプラークを除去します。

ブラッシング
歯根に向けて45度の角度でブラシを当てて、歯と歯の間や歯と歯肉の境目を丁寧に磨きます。

スケーリング
スケーラーを用いて、歯肉縁上に付着したプラークや歯石などを除去します。

ルートプレーニング
歯周炎に対して行う治療です。歯根に付着した歯石をスケーラーによって除去します。

歯周外科での治療
スケーリングやルートプレーニングでは治療できない進行した歯周炎では、外科的な治療を行うことがあります。