クラウン(かぶせ物)とインレー(詰め物)について

歯の型を取って製作した歯形を、キレイにしたい歯を削り、全体を覆うように被せる治療法がクラウン(かぶせ物)です。この治療には神経の治療をせずに行なう方法と、神経を除去した部分に薬剤を詰めて、土台(コア)を立ててかぶせる方法があります。一般歯科治療では、金属・歯科用プラスチックが主に使用しますが、審美歯科では、オールセラミックなど見た目が美しく、歯の自然な色調が再現できる素材を使用し、より審美的に治療いたします。

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インレー(詰め物)は虫歯などの部分を削り、詰め物を作ってはめ込む治療法です。一般歯科治療では、機能的な部分を重視し、見た目はあまり重視されませんが、審美歯科では、クラウン同様に、オールセラミックなどの見た目の美しい素材を使用し、より自然な歯へと近づける治療を行います。

 エアーモーター

ジルコニアは人工ダイヤモンドにも使用される素材で、従来のセラミックの強度よりはるかに硬く、強靭で科学的に安定した物性を持っています。しかし、あまりにも硬すぎるため加工が難しく、今まで歯科治療に使うことが困難でありました。工業界では一般的になってきたCAD/CAMという技術を駆使し、ジルコニアの塊(インゴッド)をコンピューターで切削をして製作します。

 

今までは加工精度に問題があり、治療に使えるレベルではありませんでした。しかし、CAD/CAMの技術が進化し、30ミクロン以下の適合も可能となり、熟練の歯科技工士が製作する修復物と遜色のないレベルまで到達しました。ジルコニアは現在の主流である金属に取って代わる可能性が高い材料です。歯科におけるジルコニアの応用がこれからの歯科治療を大きく変えていくでしょう。

 パルスオキシメーター

ジルコニアの特徴

1.身体に優しい

ジルコニアは審美的な白色を有しているだけでなく、生体親和性においても優れ、医科分野で人工股関節の球状骨頭部などに既に20年近く用いられています。 安全性が高いことから歯科材料として理想的な材料であるジルコニアは、「口の中に、金属を入れたくない」というニーズにもマッチした、金属に代わる材料と して脚光を浴びています。

2.丈夫という安心

従来のセラミックの硬さが60~80MPとするとジルコニアはその10倍以上の強度があります。ジルコニアもセラミックも時間の経過とともに強度は下降し約10年で半減します。しかし、ジルコニアはいくら半減しても製作直後の従来のセラミック(アルミナポーセレン)よりも5倍以上の強度を保ちます。ブリッジ(連結歯)は、従来のオールセラミックでは咬合圧に弱く問題がありましたが、ジルコニアの登場により、強度的に強いブリッジの製作が可能となりました。

3.自然な噛み心地

ジルコニアは歯科治療で一般的に使用される「金」の含有量が多い金属(プレシャスメタル)に比べ、重量が約3分の1と軽量です。ブリッジ(連結歯)をお口の中に入れたとしても違和感がなく、自然な噛む力を回復してくれます。そのうえ強度も備わっています。