虫歯はプラーク中の細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌など)の感染によって起こります

最近は飲食した食べ物から栄養を取り、酸を作ります。この酸によって歯が溶かされてしまった状態が脱灰といい、それが進行した状態が虫歯です。ただし脱灰をしてもその後40分位で、唾液の働きにより溶かされたミネラルが歯に再吸収され、元の状態になります。これを再石灰化といいます。食事を取る度に口腔内では脱灰・再石灰化を繰り返しています。しかし食事の間におやつ、夜食など頻繁に飲食すると口腔内は酸性状態が非常に長くなり、脱灰の連続となり虫歯となります。また夜寝る前に飲食すると唾液中に唾液の分泌量が著しく低下するため、酸にさらされる状態となり、これも虫歯となります。

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あるいは唾液の量や質が劣っていても虫歯になります。

虫歯菌が口腔内に多い人も虫歯になりやすいのです。
ご自分の虫歯の原因を理解し、口腔内、生活環境を整えることにより、虫歯の予防は可能です。

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C1:歯の表面の虫歯

初期の、歯の一番表面にできた虫歯です。症状がなく、自分では気づきにくいのですが、早期発見により早めに処置をすることで簡単な治療で終わることができます。また、しっかりと歯みがきをしたり、フッ素を歯に塗ったりすることで虫歯の進行を止めることができます。

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C2:歯の内面の虫歯

虫歯が歯の表面を溶かし切ってしまい、中の方にまで進んでしまったものです。歯の中には細い管があり神経と通じているため、冷たいものや甘いものがしみたりします。悪化する前に早めの処置が必要です。
C3:歯の神経まで達した虫歯

虫歯がさらに深くまで進み、神経にまで達したものです。自然とズキンズキンとした痛みが出たり、冷たいものだけでなく熱いものにもしみたりと深刻な事態となってきます。急いで処置をする必要があります。
C4:歯の根元だけが残っている虫歯

歯の根っこだけが残っている状態で重症です。神経が死んでしまい、痛みがなくなりますが膿がたまることもあります。歯を抜かなくてはならないことも多いです。
虫歯の治療

虫歯の重症度により治療の内容が違います。
C1

歯みがき指導とフッ素塗布を行う。虫歯を除去し、樹脂による補填を行うこともある 

C2

樹脂や金属等、インレー(削った部分の詰め物)・アンレー(歯冠の大部分を補填)等の人工物で補填する。
C3

虫歯と神経を除去した後、根っこの治療を行い、歯冠を金属または樹脂等により補填する。
C4

残せるならば根っこの治療後、歯冠を補填。抜歯が必要な際は抜歯後、入れ歯・ブリッジ・インプラント等の人工物で補填する。