早い段階で歯周病を発見し、進行させないようにすることが大切です

歯周病とは、歯周組織が歯垢プラーク)に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう歯の周りの病気の総称です。生活習慣病のひとつで、特に30代後半から進行しやすくなります。初期では、ブラッシングのみで治りますが、進行が進み歯を支えている骨が溶けてしまうと、なかなかもとの状態には戻りません。ですので早い段階で歯周病を発見し、進行させないようにすることが大切です。

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歯周ポケット内にプラークや歯石が付着した状態が続くと歯肉が炎症を起こします。歯肉は腫れ、赤くなり丸みを帯び、ブラッシングやフロスで出血します。歯周ポケットの深さは2~3mm程度。この段階では、結合組織付着の喪失はみられません。その為に、ブラッシングやスケーリング(歯科医院で行う歯石除去)などで健全歯肉に もどることが可能です。

 

歯肉炎から、さらに細菌感染が進んだ状態です。歯肉の炎症は歯肉炎時とほぼ同様。ブラッシングやフロスで出血します。細菌感染の進行により結合組織付着が喪失し、破壊された結合組織付着は、元には 戻りません。この時点で歯周病だという自覚は、ほぼありません。歯周ポケットの深さは3~4mm程度。

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歯肉の炎症はさらに進み、赤みが増し腫れぼったくなります。歯周組織の破壊もさらに進行し、骨の破壊を伴い、歯周ポケットは深くなっていきます。ブラッシングやフロスでの出血が多くなり、深くなったポケットには歯石が溜まり悪化します。人によっては歯周病の進行を、自覚します。歯周ポケットの深さは4~5mm程度。

 

歯肉の炎症はますます進み、赤くブヨブヨとした歯肉になります。それと同様に歯周組織の破壊も加速し、歯の支持している骨が少なくなります。歯肉は若干退縮しますが、歯周病重度でも進行に気づきにくい場合もあります。ブラッシング時には、出血だけでなく膿が出ることもあり、また、強い口臭などの症状も 認められます。歯周ポケットの深さは5mm以上。

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プラークコントロールとは?

プラークとはデンタルプラークとも、歯垢とも呼ばれていますが細菌の塊のことです。しかも、プラーク1g中には1~3兆個の細菌が含まれています。このプラークが虫歯や歯周病の原因になります。プラークコントロールとは、このプラークを減らす方向へ、コントロールするという広い意味を持っています。したがって正確には(プラークコントロール=歯磨き)ではありません。歯磨きはあくまでプラークコントロールのための1項目です。歯を磨くこと以外にも次のようなことも含まれています。