重度歯周炎であれば、抜歯せざるをえない時もあります

歯周病とは歯や歯茎に付着するプラーク中の細菌によって引き起こされ、歯を支える歯周組織に起こる病気の総称です。歯周病になると、歯周ポケットと呼ばれる歯の根の隙間に細菌が増え、歯槽骨を吸収していき、やがては歯がぐらついてしまうという恐ろしい病気です。ハンドピース

歯周病には大きく分けて歯肉炎と呼ばれる状態と、歯周病と呼ばれる2種類の時期があります。歯肉炎までの状態であれば、大抵の場合において、原因となっている細菌(歯垢と歯石)を除去し、丁寧にブラッシングをすれば治ります。しかしながら歯周炎まで進行が進んでしまい、重度の状態になると、抜歯をするしか方法がないこともあります。超音波スケーラー

最悪の場合、自分の歯を失ってしまうほど、恐ろしい歯周病なのですが、残念ながら大半の患者さんは自分が歯周病であることに気付くのが遅く、来院した時には既にかなりのところまで進行してしまっている患者さんが多いのが現状です。http://shikachishiki.blogoo.ne.jp/

 

歯周病に限りませんが、歯周病は悪化すると非常に恐い病気です。歯周病の進行段階は、下の図のように、大きく分けて「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という四段階に分けられます。歯周病の原因はプラークですので、歯周病の重症度によらず、日々の歯磨き(ブラッシング)が最も重要な治療となります。

 

軽度歯周炎で歯石が沈着している場合は、専用の機械・器具を使って歯石を除去します。中等度以上の進行したケースでは、深いポケット内にある歯石が取り切れないことがあるため、歯周外科が必要となることもあります。重度歯周炎であれば、抜歯せざるをえない時もあります。

 

歯周病から歯を守るためには、正しいお口のケアが大切です。お口の中を常にキレイにして、歯周病菌が住みにくい口腔環境を心がけましょう!そして、ずっと健康なお口でいられるよう、定期検診で歯石の除去や、歯周ポケットの清掃、ブラッシング指導を受けましょう。