虫歯は、虫歯菌が出す酸によって引き起こされる病気です
食べカスや磨き残しに含まれる糖分を栄養源に虫歯菌が酸を出し、歯が溶かされてしまうのです。酸が作られるまでには時間がかかるため、その前にブラッシングで原因を取り除くことが大切です。
お口の中には300~400種類もの菌がいると報告されています。その中で虫歯菌をつくる主な菌としてミュータンス菌があります。これらの菌がお口の中の酸性度を高めます。そして菌の働きを高めるのが、偏った食事と飲食回数の多さです。
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お口の中は飲食後酸性に傾きますが、唾液による「再石灰化」の働きで、元のアルカリ性に戻ります。しかし、飲食回数が多いと「再石灰化」する時間が少なくなり「脱灰」が優性となります。また、遺伝的にもともと歯の性質が悪く、すぐに虫歯になる人もいれば、歯の性質が良く虫歯になりにくい人もいます。
よって、虫歯は、
1.虫歯菌の数、2.糖分の摂取量、3.歯の性質、
の3つの要因と4.その要因が重複する時間が影響して発症します。
C0 初期の虫歯
歯の表面が溶け始めた状態。白く濁って見えますが、自分で見つけるのは難しいでしょう。この段階では、まったく痛みを感じません。
C1 エナメル質の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶かされた状態。ご自身ではわかりづらいですが、定期検診で見つけることができます。まだ痛みはありません。
C2 象牙質の虫歯
エナメル質の奥の象牙質が溶かされた状態。歯に空いた穴が肉眼でも確認できます。冷たい物がしみ、鈍痛を感じます。
C3 神経の虫歯
神経まで虫歯菌が達した状態。冷たい物はもちろん、熱い物もしみ、何もしなくても激しい痛みを感じます。肉眼でもハッキリと、歯の破壊が確認できます。これ以上進むと、歯を失うことになるかもしれません……。
C4 神経が壊死した虫歯
神経が死んでしまった状態。神経が機能しないため痛みが一時期なくなりますが、さらに放置すると膿(うみ)が出て想像を絶する痛みが生じます。
虫歯にならないように歯磨きをすることは誰もが知っています。日本人のほとんどの人が一日2回以上磨いています。でも虫歯になってしまう。やはり、上記の4つの条件を把握した上で予防歯科を実践しなければ、いくら治療してもまた虫歯になってしまいます。
自分にはどんなリスクがあるのかを知り、自分にあった予防歯科をはじめてください!