歯周病の原因とは何でしょう

歯磨き粉や歯ブラシのテレビコマーシャルで頻繁に耳にするようになった歯周病歯周病は歯肉や歯周組織に炎症が起こる病気で、虫歯と違って自覚症状がないまま進行してゆくため早期発見が難しいという特徴があります。症状が進むにつれ、歯肉から血や膿が出てきたり、口臭がひどくなってきたりします。さらに症状が悪化すると、最終的に歯が抜け落ちたり、歯を支える骨が溶けてしまったりするなど、大変恐ろしい病気なのです。また歯周病菌が糖尿病や心臓病、肺炎、早産などの引き金になるという研究結果も出ており、歯科治療にとどまらず総合的な医療が必要になってくるケースさえあります。

 

歯周病の主な原因は、「細菌が歯と歯肉のすき間などに溜まること」です。定期的に歯科医院で検診を受け、早期発見・早期治療を心がけることこそ、大病を避け健康を維持する秘訣(ひけつ)だと言えるでしょう。

 

歯周病はお口の中でのみ、影響を及ぼす病気ではありません。歯周病は、全身に疾患を及ぼす病気なのです。では、どういいた影響を全身に及ぼすのでしょうか。

 

糖尿病

歯周病は糖尿病の合併症の一つです。歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人は歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。さらに、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになり、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになったきました。

 

早産の可能性

早産の主な原因の一つは歯周病のような慢性感染症です。歯周病原菌が子宮内へ感染すると、歯周病原菌の内毒素などが胎児の成長を阻害、また、子宮を収縮させる可能性もあるのです。

 

心筋梗塞狭心症

歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て、血管内にプラークが出来、血液の流れを邪魔してしまうのです。